- HAIKARA
- HAIKARA 72(98)/CD/FIN/DEU WARNER 3984-22253-2
*これはファーストアルバム。北欧のバンドではなぜかこういう行進曲というかジンタ風の曲によく出会うような気がするのだが。もっとダーク&へヴィな音を予想していたので、ベースとサックスがおどけたクリムゾンのような掛け合いを繰り広げるところなど拍子抜けしたり、しかしほかに似たものを思い出せない奇妙な音楽には違いなく、その叙情味もあって一度はお試しあれという作品。
- GEAFAR 73/CD/FIN/? EXCLUSIVE SPECIAL ESR9701
*あらかじめ分かっていて格安で買ったのだが、これははっきり言ってブート。ジャケットの造りはそんなに悪くないのだが、盤の裏が青い(爆)。ボーナス入り正規盤も出たようなので、ご参考まで、ということでご紹介。2枚目のこのアルバム、一曲目を聞いたときは、歌詞も英語(いまどきレノン以外に POWER TO THE PEOPLE なんて気合入れられてもな)だし、ワウギターの音もありがちなサイケ(しかしベースが異常に手数多し)だと思ったのだが、聴きすすむとこれがなかなかスゴイ。ピアノや女声が美しく、ちょっとカンタベリーっぽかったりするのだが、しかしやはりサイケの香りは漂いつづけていて、不思議な作品。
- HAIKARA IV: DOMINO 98?/CD/FIN/FIN METAMORPHIS META021CD
*かつてのHAIKARAの再結成らしい。わりとアコースティックで北欧トラッドの香りを漂わせながら、ちょいとひねってみたジャズロックといった印象です。たまに入る歌はヘタですが、作曲も演奏もなかなか上手いし、複合拍子のリズムにギターのアドリブとサックスとかプログレな曲にはなんとなく CARPE DIEM を思い出したりと、なかなか侮れません。しかしいずれにせよ、70年代のHAIKARAとは別物と考えたほうがよいと思います。
- HAIZEA
- HAIZEA 77/CD/SPA/SPA ELKAR KD-HG-149
*かつて幻といわれたらしいファーストアルバム。温かみのあるメロディに軽やかなアコースチックギター、透き通った男女のヴォーカルの掛け合い。歌詞がわからないのでなにかメッセージ性があるのかどうか判断できないが、淡々と流れる音が最後の10分を越える曲のインストパートに行き着くころには、時間を忘れさせる魅力にすっかりひきつけられている。
- HONTZ GAUA 79/CD/SPA/SPA ELKAR KD10105
*透明感のある女性ヴォーカル、奥行きのあるフルートやギターにパーカッションが、哀愁のあるメロディを、時にはしんみりと、時にはダイナミックに聞かせる。美しさと力強さ、伝統の重みとプログレッシブな響きがあいまって生み出された、バスク・フォーク・ロックの傑作。
- HALLOWEEN
- PART ONE 88/LP/FRA/FRA MUSEA
*似たような名前のヘビメタバンドもあるようだが、これはフランスのプログレトリオ。ドラムス、キーボードに、ギター兼ベース兼バイオリンという組み合わせだが、バイオリンはかなり本格派。もう4枚ほど出ているが、このファーストアルバムも、すでに幻想的だが厚みと緊張感のある不思議な音を作り出していて、ちょっとどのバンドに似ているとか言えない。クラシカルだとか、クリムゾン風だとか、いろいろ言われているようだが。これ以後さらにスケールアップしているらしい。
- LAZ 90/LP/FRA/FRA MUSEA FGBG2032
*バンドとしては、ヴォーカルがバイオリンを弾くので、アトールタイプだが、緊張感よりは神秘的幻想的な雰囲気が強い。ラブクラフトに曲をつけたという趣向もそれらしいが、おどろおどろしい音というわけでもない。ギターもキーボードもなかなか上手いのだが、英語の歌がなんとなくしまりがなく、聴き終えたときに物足りなさが残るのが惜しい気がする。
-
- HAROLD BUDD
- LOVELY THUNDER 86/LP/GBR/GBR EG EGED46
*ジャケットがあまりにも美しいわりに、価格が投売りだった(笑)ので、ついつい手を出してしまったアンビエントなアルバム。目を開けたまま最後まで聞くことができるかレッツチャレンジ(^^;。アンビエントとかユーロビートとか(一緒にするな!と言われそうだが)、まあシンセサイザとサンプラー並べとけば、いつでもだれでもなんぼでもできちゃうようなのがありがたかった時代というのは何だったのでしょうか。
- HARV
- MUST 00/CD/SWE/USA NORTHSIDE NSD6047
*フィドラーのデュオ。ヘドニンガルナの打楽器とヴェーセンのギターがゲストで加わるとはいえ、基本的にはのどかなフィドルアンサンブル。
- HASSE BRUNIUSSON --> SAMLA MAMMAS MANNA Special
- HATFIELD AND THE NORTH
- HATFIELD AND THE NORTH 73/LP/GBR/GBR VIRGIN V2008, CD/GBR/GBR VIRGIN CDV2008, (04)/CD/GBR/JPN VIRGIN VJCP68685
- THE ROTTER'S CLUB 75/LP/GBR/JPN VIRGIN VIP6902, CD/GBR/USA CAROLINE CAROL1834-2, (04)/CD/GBR/JPN VIRGIN VJCP68686
- AFTERS 79/LP/GBR/GBR VIRGIN VR5
*デイヴ・スチュワートのバンドとしては、このハットフィールドも、後のナショナル・ヘルスも、いずれもすばらしい。ジャズ系の演奏に、妙に軽めのヴォーカルが印象的。初期の2枚はジャケットもおしゃれでした。
P.S.CD化されて、ファーストはシングル曲が、セカンドはライブがボーナスで、 "Afters" がCD化されない分を補っている。しかし改めて聴いてみていっそう思うのだが、20年以上経った今聴いても、ぜんぜん古くならないこのテクニカルかつセンスの良いプログレッシヴさはどうだ。
P.P.S.紙ジャケリマスターも出ました。最高です。
- HATWISE CHOICE 05/CD/GBR/GBR HATCO CD73 7501
*公式サイトで買える発掘音源第一弾。BBC放送用音源中心で音質もすばらしくよい。
- HATTITUDE 06/CD/GBR/GBR HATCO CD73 7502
*公式サイトで買える発掘音源第ニ弾。BBC放送用音源のほか、未発表曲を含むライブも、演奏・録音ともにすばらしくよいので、黄金期の公式ライブとして十分通用する。
--> BRUFORD, DAVE STEWART & BARBARA GASKIN, EGG, GILGAMESH, GOWEN, MILLER, SINCLAIR, TOMKINS, NATIONAL HEALTH, "OVER THE RAINBOW", "V"
- HAWKWIND
- WARRIOR ON THE EDGE OF TIME 75/LP/GBR/GBR UA UAG29766
*サイケの元祖みたいなバンド?広げると盾の形になるLPジャケットが楽しい。
- DOREMI FASOL LATIDO LP/GBR/JPN KING K22P246
- SPACE RITUAL 2LP/GBR/JPN KING K22P284/5
- HEDNINGARNA ---> GARMARNA / HEDNINGARNA Special
- HELDON
- ELECTRONIQUE GUERILLA 74(05)/CD/FRA/JPN CAPTAIN TRIP CTCD531
*エルドンのファーストアルバム。自分もエレクトロニクス好きからシンセサイザをやるようになっていたので、当時のこの手の音は、なじみやすい。しかしよほどでないと、楽しめないのだ。その点、エルドンは初期から好きだった。クリムゾンを意識しているのは確かだろうが、明らかに思想としてはもっと深いというか、かつてのニューウェーブSFのように、解釈の深みに音楽がうごめいているかのような手ごたえがあるのだ。そういう傾向は、音が洗練されていく前の初期3作品には特に濃厚だ。
- ALETEIA 75(05)/CD/FRA/JPN CAPTAIN TRIP CTCD532
*RICHARD PINHAS のギターと GEORGES GRUNBLATT のキーボード。一曲目の "IN THE WAKE OF KING FRIPP" のタイトルはクリムゾン・フォロワーの明らかな宣言と受け取られ、そういう音なのだが、しかしたとえばすぐに、2曲目の生ギターの曲の美しさなどは確かに独自の叙情を持っているし、アルバムを通して聞くと、すでにこの段階でもクリムゾンとはまったく別の、よりエレクトロニックでスペキュラティヴな流れを作り出している。
- IT'S ALWAYS ROCK'N'ROLL 75(05)/2CD/FRA/JPN CAPTAIN TRIP CTCD533-4
*初期エルドンの集大成となる2枚組。曲によってGILLBERT ARTMAN など多彩なゲストが加わって、一つ一つに個性的な実験精神が満ち溢れている。正直なところ、やっぱりこれはクリムゾンより好きだな。
- 4("AGNETA NILSSON") 76/LP/FRA/JPN KING K22P187, (05)/CD/FRA/JPN CAPTAIN TRIP CTCD535
*美しい色調のジャケット画にも惹かれる。前期エルドンからの過渡期に位置する名盤。
- UN REVE SANS CONSEQUENCE SPECIALE 76/LP/FRA/FRA COBRA COB37002, (05)/CD/FRA/JPN CAPTAIN TRIP CTCD536
*FRANCOIS AUGER, PATRICK GAUTHIER, JANICK TOP が参加し、バンドの転機となった傑作。重厚なリズムが緊張感を加えている。
- INTERFACE 77/LP/FRA/FRA COBRA COB37013, (05)/CD/FRA/JPN CAPTAIN TRIP CTCD537
*シンセやギターのミニマル風繰り返しでも、この重さ、暗さが、独特の雰囲気を出している。前作までとは変わって実写で不気味なジャケットデザインも秀逸。
- STAND BY 79(05)/CD/FRA/JPN CAPTAIN TRIP CTCD538
*音もビートも精確で、初期作品と比べると息詰まる緊張感が特色となる。アナログA面のフリップ風のギターやタンジェリン風のシークェンス、B面前半のクリムゾン調リズムなどは相変わらずだが、B面後半から怒涛のようにヘヴィに雪崩を打って終末に押し寄せていくタイトル曲はあまりにも正当なフレンチ・エレクトロ・アヴァンギャルドとして、名曲と呼ぶに値する傑作だ。
- HELENE SEGARA
- COEUR DE VERRE 96/CD/FRA/FRA EAST WEST 3984245762
*聞き覚えのある曲もいくつもあるのでおそらくベストアルバムか。妖艶なイメージだが歌声は案外澄んだトーンだったのをあらためて思い知った。あまりにも達者なので、たぶん、ここから女声ヴォーカルを聞き出したらあまり入り込めなかったであろう、ぎりぎりの線かもしれない。もちろんノートルダムではまったワタシはこのアルバムもいまやたっぷり楽しめますな。
- HUMAINE 03/CCCD/FRA/FRA EAST WEST 0927497275
*ノートルダムのヒロインとしてあまりにも素晴らしい歌を聞いて、ソロアルバムを聴いてみたいと思っていたところに、豪華な蛇腹式の歌詞や美しい写真満載のジャケットで否が応でも期待の高まる新作。歌の巧さは文句なしで確かに手堅いできだが、ついついエスメラルダ的なキャラクターを期待して聴いてしまうせいか、ちょっとキレイに仕上がりすぎの印象を受けてしまった。それだけノートルダムのすごさを再確認させられてしまうのだ。
- HENRY COW
- LEGEND 73/LP/GBR/GBR VIRGIN V2005
- UNREST 74/LP/GBR/GBR VIRGIN V2011
- IN PRAISE OF LEARNING 75/LP/GBR/GBR VIRGIN V2027
- CONCERTS 76/LP/GBR/GBR COMPENDIUM FIDARDO1
- WESTERN CULTURE 79/LP/GBR/GBR BROADCAST BC1
- HENRY COW w/SLAPP HAPPY
- DESPARATE STRAIGHTS 75/LP/GBR/GBR VIRGIN V2024
- HIKS
- OPERATION MALICORNE 14/CD/FRA/FRA AZTEKC CM2435
*これは驚き、HIKSというのはバイオリン入りの5人組で、このアルバムしか知らないので何とも言えないがエレクトロニカ系のロックバンドのようだ。そこに、なんとガブリエルとマリーまでゲストに加わって、往年のマリコルヌの名作のいくつかを演奏している。演奏力はまず間違いのないレベル。そこに、マリコルヌのメロディーにガブリエルとマリーの声が聞こえれば、もうそれはマリコルヌになる、ということがまず良く分かってしまう。その上で、新しい音を奏でるバンドが、マリコルヌに強い憧憬を持っていることが伝わる。
- HILARIO CAMACHO
- LA ESTRELLA DEL ALBA LP/SPA/SPA MOVIEPLAY 170884/2
- DE PASO 75/CD/SPA/SPA FONOMUSIC CD1073
*この作品は、いわゆるプログレジャンルではないと思うが、音作りが丁寧でシンフォニックな広がりを感じさせるところもある。美しく繊細な曲もあれば、わりとしつこ目なブルースもあり、多様な音楽性を感じさせる。全体としては生ギターやエレピ、フルートの音色、しっかりしたロックのリズムに載せて、甘い歌声をじっくりと聴かせるところが魅力十分。
- HINN ISLENZKI THURSAFLOKKUR
- HINN ISLENZKI THURSAFLOKKUR 78/CD/ISL/ISL STEINER FD006
*トラッドをベースにした、アイスランドの5人組のロックバンドらしい。各曲には英語の詳しい解説が付いているのだが、それ以外は全部読めない(^^;。歌も演奏もかなり高度で、荘厳でクラシカルなところ、軽快なフォークロック調のところ、切れ味の良いプログレッシブなところ、バス―ンも入ってチェンバー風なところもある。グリフォンやサムラあたりの雰囲気を感じるが、なかなか変幻自在の演奏振りはちょっと似たもののない面白さである。
- THURSABIT 79/CD/ISL/ISL STEINER FD010
*Pのような形をした文字は、英語のアルファベットでは TH に当たるらしい。このバンド名は「アイスランドの巨人の群れ」ということらしい。6人編成になっての本作はセカンドアルバム。前作同様トラッドをもとにしていながらも、よりパワフルなロックバンドとしての演奏である。なおアルバムは4枚出して、80年代半ばに解散したらしい。
- HOMUNCULUS RES
- LIMITI ALL'EGUAGLIANZA DELLA PARTE CON IL TUTTO 13/CD/ITA/ITA AITROCK ALT035
*エレピとリードシンセ、フルートの絡み、緩急のあるリズムなど、確かにこのバンドは、PICCHIO DAL POZZOによく似ていると思う。リズムやコーラスが似ているだけでなく、キーボードの音色もかなり意識して作っているのではないか。70年代プログレ、カンタベリー系、そして何よりもピッキオを思わせるテクニカルかつ詩情にあふれた傑作である。
- HOSTSONATEN
- ALIVE in Theatre - The RIME OF THE ANCIENT MARINER chapter one - 13/CD+DVD/ITA/ITA BTF AMS227CD
*FABIO ZUFFANTI のプロジェクト HOSTSONATEN は、彼の多様な活動の中では、シンフォニックで壮大な組曲を作りだすもの。コールリッジ『老水夫行』といえば私の世代はデヴィッド・ベッドフォードを思い出すであろうが、特段それへのリスペクトがあるわけではなさそうだ。ロック・オペラとしてはまさに "MERLIN - THE ROCK OPERA"があるが未聴。この作品に限って言えば、すでにCD単体が先行していて、ヴィンテージさを演出したクラシカルなプログレとして高水準な作品である事は間違いない。ただし楽しみにしていたオペラ部分が、ほぼソロヴォーカル+ダンサーということで、声楽的なスペクタクルがなく、舞台装置も照明もこれといった見所がないので、正直なところDVDで見ているのはちょっとつらい。ロックバンドの演奏の前でダンスが演じられている、と思って観ればよいのだが。やはり私は Zuffanti はソロや ROHMER の自由さが好きだ。
- HOT THUMBS O'RILEY (JIM PEMBROKE)
- WICKED IVORY 72/FIN/FIN LOVE LRCD52
*ジム・ペンブロークの変名バンドで、ペッカらが参加していて、事実上ウィグワムのアルバムと考えてよいだろう。初期ウィグワムがそうであるように、音的なプログレ臭さはあまりなくて、アイデアと構成が文字通りプログレッシブ、メロディのよさが光るトータルコンセプトもの。
- HOVEN DROVEN
- GROV 96/CD/SWE/SWE XOURCE XOUDCD114
*これはカッコイイ。スウェーデントラッドをベースとしたダンスミュージックは、知性も感性も感じられないDJリミックスではなく、こういう路線が正しいと言いたくなる(ったってジャンルがまったく違うといえば違うけど)。トラッドとともにジャズの技巧も凝らされていて、演奏の水準が高い。しっとりした曲もあるのだが、全体的にはこの騒々しさ、威勢のよさは格別だ。元気が出る音楽。
- MORE HAPPY MOMENTS ... 99/CD/SWE/USA NORTHSIDE NSD6043
*こりゃほんとにかっこいいわ。ラジカルトラッドでもここまでシンセでビヨビヨ、オルガンでギュンギュンやっちゃったバンドはないだろう。ヘヴィだ。しかし澄んだ女性コーラスも聞かせるし、バイオリンは時にはノコギリのようでありながら時には張りつめた空気のように繊細に響く。このメリハリのありすぎる音にはやられちゃいます。
- HOYRY-KONE
- HYONTEISIA VOI RAKASTAA 95/CD/FIN/FIN AD PERPETUAM MEMORIAM APM9510AT
*マグマ風の重砲隊のようなリズムとオペラ・ヴォーカルで幕を開けるフィンランドのグループのデヴュー作。ツインギターのバンドにチェロ・バイオリン・オーボエが加わった8人編成。あくまでロックを基調に、クラシカルであったりジャズっぽかったり、変幻自在のセンスとテクニックが、真にプログレッシヴな作品を生み出している。マグマやクリムゾンあたりのイメージが近いか。
- HUONO PARTURI 97/CD/FIN/SWE AD PERPETUAM MEMORIAM APM9720AT
*英語だと HOURU-KONE と書いた方が良いのか(ホームページはそうなっている)、そもそも何と読むのか(日本盤はホイリー・コーンと書いてあるからそれでいいのか)、何はともあれフィンランドの怪しいチェンバー系バンド。チェンバー系といってもギターがかなりヘヴィでアヴァンギャルドだから、かなりうるさい(笑)。このアルバムでは、一曲目はほとんどミサ曲だが、二曲目になると変拍子ハードチェンバーロック、三曲目は途中でおかしなヴォーカルが入り、四曲目はマグマっぽく、五曲目はジュルヴェルヌ・・・といった具合。クリムゾンやマグマなどヘヴィなプログレが好きな人は一聴の価値がある。すごいわこれは。
- HUGHSCORE
- HIGHSPOTPARADOX 96/CD/GBR&USA/USA TimKerr 109-2
*ケイブマン・シューストアとヒュー・ホッパーのユニットのアルバムが凄い(未聴)ということだったので、この2作目を試してみた。この段階ではケイブマン・シューストアは分裂し、そのうちの二人とホッパーに数人を加えて、ケイブマンを取ったこのバンド名になっている。この作品、最初はちょっとピンと来ないのだが、聴き込むと凄い。僕がカンタベリー系という言葉で勝手に期待するようなわりとホットでユーモラスな(ってのはどういうのだと言われると困るのだが)音ではなく、もっとクールでとがった感じと言うか、頭の良すぎる不良みたいな(ってのはどういうのだと言われると困るのだが)音である。こうなるとやはりいずれは1作目を聴かざるを得まい・・・。
- HUNKA MUNKA
- DEDICATO A GIOVANNA G. 72(03)/CD/ITA/EU BMG 74321984482
*イタリアBMG紙ジャケシリーズの一枚。ちゃんと便器のふたが開きます。のちにディクディクに参加することになるフンカムンカの(って、イタリアに興味のない人が聞いたらすごくヘンなカタカナことばでしょうねえ)超名盤。フンカムンカのオルガンと甘いヴォーカル、イヴァン・グラツィアーニのギター・ベースとコーラスとの息もぴったり、とにかくメロディもアレンジもゴージャスで美しく、変化に富んでいながら隙がない。んー、それにしてもオルガンがなんともいい音だしてますねえ。惚れ惚れします。
ページの先頭へ
|