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A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z others 
Chinese pops  Japanese Pops
Alice  AREA / ARTI + MESTIERI  Franco Battiato  Lucio Battisti 
Eugenio Bennato / NCCP / MUSICANOVA  Roberto Cacciapaglia 
Fabrizio De Andre  FORMULA 3 / IL VOLO  P. F. M.  Mike Oldfield 
GARMARNA / HEDNINGARNA  SAMLA MAMMAS MANNA 
D. F. A.
LAVORI IN CORSO 96/CD/ITA/ITA SCOLOPENDRA SCL001
*90年代のイタプログとしては、これはわりと気に入った。ハモンドにメロトロン、フルートとあるから、もろ70年代シンフォ風だとちょっと好みじゃないなあと思ったのだが、そこそこスピード感があって、アンサンブルがなかなか聴かせる。特にヘヴィな後半が良い。ギターの音のせいもあってか90年代イタリアのアトールといった風情。ヴォーカルがちょっと弱いところも似ている(笑)。上手いヴォーカル入れたら(僕の趣味に合うという意味では(^^;)最高のバンドになるかも。
DUTY FREE AREA 99/CD/ITA/ITA MELLOW MMP373
*本格派イタプログの二作目。音の厚みや変化は増して、スピード感のある演奏を聞かせるが、個性を求めてかむしろ方向性がいまひとつ見えない感じだ。
4TH 08/CD/ITA/ITA MOONJUNE MJR021
*最近聞いていなかったので、どの時点で大化けしたのか知らないのだが、いやこれは驚きました! カンタベリーファンなら、聞き始めていきなりのけぞりそうな作品。ハットフィールドの新作、と言われたら信じてしまいそうだ。音質、複合リズムの刻み、メロディーラインと、ここまでやるかと驚嘆する。明らかにハットフィールドをなぞっているのだが、出来が良すぎて文句の言いようがない。最後にAndhiraが歌い始めると、地中海の潮の香り漂う絶品の地声のコーラスまで一瞬ノーセッツに聞こえてしまい、しかし前曲あたりからそろそろ模倣と異化の絶妙なバランスが生じていて、うーんお見事、もう一回! と聞いてしまう。珍品なのか傑作なのかと言われたら傑作と言うほかはない。とにかくこれは、イタプログファンを差し置いてもカンタベリーファンは聞くべきです。すごいです。
DAEVID ALLEN
NOW IS THE HAPPIEST TIME OF YOUR LIFE LP/GBR/FRA TAPIOCA TP10017
-->GONG
DAN AR BRAS
DOUAR NEVEZ (TERRE NOUVELLE) 77/CD/FRA/FRA HEXAGONE GRI191302
*エクザゴンの名盤のひとつで、これまたプログレッシブ・トラッド・ロックの傑作。DAN AR BRAS のギター、BENOIT WIDEMANN のキーボードをはじめとするバンドに、イリアンパイプなどの民族楽器が加わった構成で、エレクトリックギターのロック風のソロもあれば、エレピがジャズロック風に展開したかと思うと、ミニマルなアルペジオをバックにパイプ類が哀愁を漂わせたりもする。ロックが基調でありながら幻想味のある雰囲気、流麗でありながら起伏にとんだ構成に引き込まれる。
LA MEMOIRE DES VOLETS BLANCS 01/CD/FRA/FRA SONY COL501186 2
*フェアポート・コンベンションにも在籍し、ブルターニュ・ケルトのアルバムで知られるが、この作品は地味なインスト作品である。ケルト・フォークを期待するとガッカリだが、アメリカも含め多彩なバックグラウンドをもつミュージシャンの作品として聴けば、成熟した作品なのだろう。
LES PERCHES DU NIL 07/CD/FRA/FRA BMG 88697072232
*安定した奥行きのある音はさすがだが、ここまで洗練されてしまうと、ディオニュソス的な呪術性はあまり感じられなくなって、トラッド臭のある上質のロックとしか言いようがなくなってしまうところが物足りない。
DANIEL SCHELL & KARO
IF WINDOWS THEY HAVE 88/CD/BEL/BEL MTM 13CD
*MADE TO MEASURE シリーズのVOL.13。プリミティブなパーカッションに穏やかなキーボードが雰囲気を作るチェンバーで、ポリリズムながらビートがはっきりしているし、ハーモニーが素直なので聴きやすく、なかなか心地よい。
GIRA GIRASOLE 94/CD/BEL/ITA MATERIALI SONORI 12957.0057.2
* COS のダニエル・シェルの名前を見て、予備知識なしに買ってしまったが、良かった(^^;。KARO というのは他のメンバーのグループ名なのか? 曲はもろにコンテンポラリーなチェンバー。シェルはスティックを担当、クラリネット、チェロ、キーボードにパーカッションとのアンサンブルが実に心地よい。
DANIEL SCHELL - DICK ANNEGARN
EGMONT & THE FF BOOM 02/CD/BEL/BEL MBA MB001
*シェルがCOSのスペインツアーを終えて、オランダ音楽の、オランダ人のルーツを求めてたどり着いたのが、民族の音の伝来であり、独立の英雄エグモントの物語であった。というわけで、76年から78年(一部は2000年)に録音されたこのアルバムに詰まっている音と物語は、16世紀の Clemens non Papa (同時代のローマ教皇と区別するためにこの名で呼ばれるとのこと)の曲が5曲、共演の Annegarn との共作が2曲、あとがシェルのオリジナルである。COSのファンには Pascale Son や Ilona Chale の声が聞けるし、古楽の響きもうれしい一枚である。
-->COS
DANIEL VEGA
LA NOCHE QUE PRESEDE 76/CD/SPA/SPA FONOMUSIC 5046771602
*これ一作のみでジャーナリストになってしまったという幻のミュージシャン。サックスやフルート入りのジャジーな雰囲気もあるバックに、意外に潤った声で歌いこむヴォーカルが、暗さに沈む寸前のあたりでじっくり聞かせる。25分あまりと短いのは残念だが損した気はしない聴き応え。ありきたりなスペイン臭さはないのにスペインならではの郷愁が漂う傑作。マキシモ・モレノの寓意画風ジャケット画もすばらしい。
DANIELE SEPE
VIAGGI FUORI DAI PARAGGI 96/CD/ITA/ITA MANIFESTO TM002
*サックス吹きの人なので、基本はジャズなのだろうが、明らかに民族志向で、それに多様なワールドミュージック、上質のヴォーカル、チェンバー、コラージュ、ヒップホップすら加わって、しかもそのすべての完成度が高いから、なんと言ってよいやら・・・。歌詞もなにやらいわくありげだがこれは分からないのでなんとも。奇想天外なミクスチュアだが、ジャズとトラッドの足元がしっかりしているので浮薄さが微塵もない。NCCPやアレアで聴いたことのあるメロディも出てくる。
LAVORARE STANCA 98/CD/ITA/ITA CNI CNDL10104
*60ページ以上のデジパックサイズのブックレット入り。というか、CD付きのCDサイズのハードカバー本そのものという豪華な装丁でなんか得した気分。本の中身だが、前半はなんだか論文のようだ。グラフや表が入っている。タイトルから想像するとテーマは労働問題なのだろうか。中半はモノクロの写真集のようなもので、後半は歌詞である。で、曲であるが、もうこれがばっちりワタシの好みだ! 今様でエスノがかったらピッキオもこんな風だったろうと思わせるほど、何が出るかわからないワクワクした期待とそれを裏切らない展開に大満足! 無節操なテクニカル・ワールド・ジャズロック(じゃないかもしれないがとにかく)、この面白さは聴いてもらうしかない!
TOTO'SKETCHES 99/CD/ITA/ITA POLOSUD PS027
*DANIELE SEPE ART ENSEMBLE OF SOCCAVO 名義。喜劇役者TOTO'の映像に演奏をつけた作品とのことで、いわば無声映画のサウンドトラックのような企画らしい。映像なしに曲だけ聴いて面白いのだろうか、という危惧もあったが、セペの軽妙洒脱なサックスにジンタのような伴奏がかけあい(ツアラトゥストラまでジンタ風にやっちゃいますから!)、なじみの曲を次から次へとぶっ壊しつぎはぎしていく痛快さについついのせられて、それとなく場面を勝手に想像さえしながら聞くことになるので、これが奇妙に楽しいのです。TOTO'をそんなに知っているわけではないので、実際に思い浮かべているのはマルクス兄弟なりチャップリンの短編なり、無声白黒スラップスティックな映像の寄せ集めなのだけれど。
ANIME CANDIDE - WAR AND LOVE SONGS 03/ITA/ITA FELMAY FY8066
*さてこの人はどこまで無国籍化・無ジャンル化していくのでしょうか。バグパイプにブルガリア風地声コーラスで始まるこのアルバム、これだけ聴くとまっとうな?民族音楽かと思うだろう。しかしすぐにヘヴィなギターやフルートに生ピが飛び交うロックンロールになったりするのだ。タイトルやジャケットデザインから何かメッセージ性のある内容なのだと思うが、それを差し引いても過激だ。曲ひとつひとつがあまりに個性的で、総体としてどう形容してよいかどんどん分からなくなっていく。明るいアレアとでも言っておくか?
TRUFFE & OTHER STURIELLETT' vol.2 04/CD/ITA/ITA POLOSUD PS048
*タイトルからするといくつかのサウンドトラックの寄せ集めのようだ。曲は細切れで30曲以上あるので、どの曲がどうとか、全体にどうとかなかなか言いにくいのだが、面白いフレーズや発想がちりばめられていて、楽しく聞ける。
NIA MARO 04/CD/ITA/ITA MANIFESTO CD142
*一曲目のタンムリアタの濃さは、NCCPの音沙汰のなさにさびしい思いをしている私などにはもうたまらない。このセペの新譜はなんともうれしい一枚だ。とはいえ非常にかっちりとした音作りはトラッドの流れで聞くとやや息苦しく感じるところもあるだろうが、もちろんセペらしい奇抜な曲やジャズも聞かせるわけだから、その多彩でアイロニカルな個性が思い切りよく詰め込まれた一枚として聴き応え十分だ。
DANIELE SEPE UND ROTE JAZZ FRAKTION
SUONARNE 1 x EDUCARNE 100 06/CD/ITA/ITA IL MANIFESTO CD172
*これはかなりメッセージ性の高い作品だと思うので、うかつなことはいえない。ブックレットを見ても、政治性のあるビジュアルだし、ナレーションと音楽のコラージュ(アレアやオサンナからスティーヴィーワンダー、雨に歌えばまで飛び出す)を挟み込んで、非常に凝ったつくりになっている。演奏について言えば、技巧的にもアレンジのセンスもセペの真骨頂、次々と飛び出すアイデアとテクニックに驚かされっぱなしである。M15あたりの本格ジャズロックを軸にして聴けば素直に楽しめるが、ここはひとつじっくりと辞書など引きながら、多少のウンチクも傾けられるようになりたいものではある。
DANIELE SILVESTRI 
IL DADO 96/2CD/ITA/ITA BMG RICORDI 74321431672
*この人はどういう人なのだろう。68年生まれだからまだ若いのに、この奇妙な落ち着きはなんだろう。出だしはヒップホップ風かと思わせるが、すぐにゴージャスなギターの炸裂が混乱を呼ぶといった具合に、いろいろなジャンルのエッセンスで味付けをしているが、やはりこれは堂々としたロックであろう。とは言え全体には渋い声がどちらかと言えばジミで味があって、けれどもどこかヘンな曲を歌っていて、クセになる。例によってことばがまったくわからないのに、2枚組みがしっかり楽しめてしまう。一度聴いてほしい、というよりは二、三回聴いてみてほしいアルバム。なおオフィシャルサイトはかなりクールなので一見の価値あります。
DARRYL WAY'S WOLF ---> WOLF (DARRYL WAY'S)
DASHIELL HEDAYAT
OBSOLETE LP/FRA/FRA SHANDAR SR83512
-->GONG
DAVE STEWART & BARBARA GASKIN 
WHAT BECOMES OF THE BROKEN HEARTED 80/EP/GBR/GBR BROKEN1
*これはデイヴ単独名義のシングル盤。B面は自作の"THERE IS NO REWARD"。デイヴのキーボードに COLIN BRUNSTONE のヴォーカルという、たいへん地味な組み合わせなのに、実にしぶい味わいを出している。A面にアマンダとジャッコ、B面にバーバラがバッキングヴォーカルでクレジットされている。日本盤で出ていたシングル集にも入らなかったし、たぶんCD化もされていないと思う(予定はあったようだが実際にCDが出たかどうか知らない)。スタンダードナンバーもオリジナル曲も違和感のない、不可思議なポップミュージック路線の原点である。また、以後 DAVE with BARBARA 、さらに DAVE AND BARBARA と名義が変わっていく。
IT'S MY PARTY 81/EP/GBR/GBR BROKEN BROKEN2
JOHNNY ROCCO EP/GBR/GBR BROKEN BROKEN3
SIAMESE CAT SOMG EP/GBR/GBR BROKEN BROKEN4
BUSY DOING NOTHING pictureEP/GBR/GBR BROKEN BRKP5
LEIPZIG EP/GBR/GBR BROKEN BROKEN6
I'M IN A DIFFERENT WORLD EP/GBR/GBR BROKEN BROKEN7
I'M IN A DIFFERENT WORLD 12EP/GBR/GBR BROKEN BROKIT7
THE LOCOMOTION 12EP/GBR/GBR BROKEN BROKIT8
UP FROM THE DARK 85/CD/GBR/JPN RYCODISK RCD10011
*スチュワート&ガスキンとしてのファーストアルバム。既発表のシングル盤からと、新曲を交えた、軽妙なポップ・アルバムになっている。
THE SINGLES 87/LP/GBR/JPN MIDI MIL1026
*日本編集盤で、BROKEN の2番から7番までのシングル集。シングルを買いそびれた人には、オリジナルアルバム未収録の曲もあるので、ありがたいアルバム。歌詞もついているし。しかしこうやってまとめて聴くと、もともと捨て曲がないし、本当に楽しくなって心が浮き立つ。
THE BIG IDEA 90/CD/GBR/JPN MIDI 28MD1065
SPIN 91/CD/GBR/JPN MIDI MDC61157
*メロディーは流麗、コード進行は奇矯、キーボードプレイは絶妙。もちろんバーバラ・ガスキンのソプラノは美しいですし。どのアルバムも申し分ありません。
GREEN AND BLUE / HOUR MOON 09/CD+CD/GBR/GBR BROKEN BRCDLP05
*早々にサイトで予約してあったのに、日本公演が終わってしばらくしてからやっと届いた。サイン入りでオマケ "OUR MOON" つきはおそらくライブ売りのと同じだろうか。日本公演は日程と予算の両面からムリだったんで残念。さてできばえですが、引っかかりのあるメロディーのセンス、コンパクトに納められながらこれ以外にはありえないと思わせるアンサンブルと、スチュアート&ガスキンは健在であった。しかしやはり、かつてのあっけらかんとした明るさは、次第に渋めの落ち着きに移行しつつある。もともとユーモアの中にもシニカルさが添えられていたが、さらに歌声にも味付けほどの枯れと熟れが足されてきた。ライブを見ればまた違った印象だったかもしれないが、いずれにせよこの人たちは、きっとこのまま、まだ5年も10年も、このままに歌い続けるのだろう。
DAVID BEDFORD
NURSES SONG WITH ELEPHANTS 72/LP/GBR/USA DANDELION IMP1008
STAR'S END 74/LP/GBR/GBR VIRGIN V2020
RIME OF THE ANCIENT MARINER 75/LP/GBR/GBR VIRGIN V2038
THE ODYSSEY 76/LP/GBR/JPN VIRGIN VIP4054
INSTRUCTIONS FOR ANGELS 77/LP/GBR/GBR VIRGIN V2090, LP/GBR/JPN VIRGIN VIP4073
*ベッドフォードのモダンクラシックは、叙事詩的な作品が多いので、原典に親しくないと一寸つらいものがありますが、この作品はコーラスがきれいだし、気軽に楽しめると思います。
STAR CLUSTERS, NEBULAE & PLACES IN DEVON / THE SONG OF THE WHITE HORSE 83/LP/GBR/GBR OLDFIELD RECORD OM1
*それぞれ71年、77年の作品。
RIGEL 9 85/LP/GBR/GBR CHARISMA RIGEL9
*ル=グインのストーリーに音楽を付けたもののようだ。曲想が壮大だし、オケやコーラスのライブな音も印象的。なぜかストロベリー・スイッチブレイドが参加している。
THE ODYSSEY LIVE 11/CD/ENG/ENG/GONZO HST086CD
*なんと、30年以上前のオデッセイのライブ音源である。解説によると1977年1月25日、ロイヤル・アルバート・ホールで、ラジオ放送のために録音されたとのこと。ときどき聞き苦しい部分もあるがおおむね良好である。キーボード隊はさすがに豪勢で、本人のほかMike Ratledge, John Lord, Peter Lemer, Dave Simmonds, Dave Stewart, Brian Gascoigne, Dave Lawson, Neil Ardley, Steuart Bedford, ギターは当然マイクである。king Aeolus などで繰り返されるあのフレーズなんか、今でもふと時々口ずさんでしまうほど好きだが、このライブを聴いていると、他にもずいぶん多くの個所が記憶にしみついていることに気づかされる。
DAVID BOWIE
SPACE ODDITY LP/GBR/JPN VICTOR RCA6067
*「スターマン」は大好きな歌だったなあ・・・。映画『地球に落ちてきた男』だとか、"Ashes to ashes" のヴィデオクリップだとか、ボウィは孤独の中でもがいているようなイメージが僕には強くて、けっこう共感する(^^;。
DAVID CROSS
MEMOS FROM PURGATORY CD/GBR/JPN KING KICP85
DAVID ROSE
DISTANCE BETWEEN DREAMS LP/GBR/FRA RCA ZL37094
DEBOCO
DEBOCO 97/CD/FRA/FRA MUSEA FGBG4218AR
*TIEMKO のドラマー故 ERIC DELAUNAY、 MUSEA レーベルの看板ギタリスト JEAN-PASCAL BOFFO、 HALLOWEEN のキーボード GILLES COPPIN の3人のユニット。名前も一音節ずつとったわけですね。チェンバーなどバックを加え、音は重厚。3人が持ち寄ったテーマをそれぞれ展開していくという趣向のようだが、それぞれの個性が融合して非常に聴き応えのある作品になっています。テクニカルで緊張感がありながら幻想的でもあるという、これはもうジャンルを超越した傑作としか言いようのない作品。
DEDALUS
DEDALUS 74(01)/CD/ITA/ITA TRIDENT TRI1001
*ファーストとセカンドの2枚を収めた80分近くのお徳用。チェロやサックスも入ってかっこいい、高水準のジャズロックで、ファーストはインプロヴィゼーション風の展開ではややアヴァンギャルドが入っているという程度だが、セカンドになるとリズムまで完全に解体してしまっていて、曲の切れ目もほとんど意味がない。アレアほどのヘヴィネスはないものの、ずっとこの調子というだけで十分に強烈。これで終わってしまったのも分かるような気がする。もうやることがなくなってしまったのだろう。
NOMOS APACHE ALPHA 03/CD/ITA/ITA VM097
*なんとBONANSONE DEDALUS名義でのデダルスの復活。かつてのファーストとセカンドもそれぞれに個性的だったが、このアルバムも、フルート、トロンボーン兼ベース、チェロ兼ピアノ兼ヴォーカル、パーカッションという構成の前衛チェンバー。メロディアスなミニマルでシンプルなテーマが展開していくような感じで、リズムもハーモニーもある曲が多いし、ヴォーカルの入る曲もあるから、聴き心地はなかなかよい。オパスアヴァントラほど気取った感じでも、ジュルヴェルヌほど居直った感じでもないし、前衛的な部分ではピッキオ、クラシカルな部分では初期カッチャパッリャやバッティアートを思い出させる部分もあったり、というあたりで見当つきますか? 第一印象が薄くても、聴きこむうちに抜けられなくなる、中味の濃いアルバムです。
DE DE LIND
IO NON SO DA DOVE VENGO E NON SO DOVE MAI ANDRO'. UOMO E' IL NOME CHE MI HAN DATO. 72/CD/ITA/FRA POLYGRAM 846 414-2
*これも紙ジャケリマスターが出たせいで、中古が出回ってきてやっと聞けた。ドタドタして重たいリズムと音、メリハリはあまりないが案外と素直な響きのヴォーカル、たっぷり聞けるフルートが生ギターとアコースチックな味わいを添えるなど、もうもろにイタリアン・ヘヴィ・シンフォの醍醐味。ちょっとアクは抜け気味とはいえ、オサンナが好きな人はもうドツボでしょう。
DEEP FOREST
BOHEME 95/CD/FRA/JPN EPIC/SONY ESCA6191
*フランスの2人組のユニットの2枚め。FMで耳にして、気になって買った。グラミー賞のワールドミュージック部門受賞作なのだそうで(知らなかった)、コマーシャルに使われたりハウス方面で話題になったということで、ちょっと偏見持ってたかもしれない(^^;。民族音楽のサンプリングから楽曲を組み立てていくという方法論は、かの「ペルシアン・ラブ」やイーノ&バーンと同じで、新しいわけではぜんぜんないが、取り組み方はまじめで深く、DJ風の「面白そうなのをカッコよくくっつけて一丁上がり」的なものではなかった。MARTA SEBESTYEN を呼んで新しくレコーディングしたらしいし、演奏力もかなりのもので、密度の濃いアルバムに仕上がっている。しかし良くも悪くもデジタルで美しい仕上がり、というのが良くも悪くも引っかかる。マイク・オールドフィールドっぽいギターサウンドもあったりする。タイトル曲も "SONGS OF THE DISTANT EARTH" を思わせる。結局はお気に入りなのだが。
DEEP FOREST with PETER GABRIEL
WHILE THE EARTH SLEEPS from the motion picture Strange Days 96/CDS/FRA+UK/HOLLAND COLUMBIA CDL 662821-2
*もとの映画を見たことがないので、収録曲の使われ方も含めてぴんと来ませんが、タイトル曲はピーガブのあの声が良くて、しかしいかにもディープフォレストな音作りが当たり前すぎて、まあこんなもんでしょう的な聴き方になるかな。ついでに "Strange Days" で検索すると大量の日記サイトがヒットすることがよく判った(^^;。
DE GLADAS KAPELL
SPELAR NILSSON 78(05)/CD/SWE/FIN LION LMC159
*往年の北欧ジャズロック名盤の復活。サムラのAPETREA, メイドインスウェーデンのWADENIUS の名前を見ただけで気を惹かれます。さらに STEFAN NILSSON, PETER SUNDELL の四人組。本格派テクニカルでありながら余裕すら感じさせる演奏振りがすばらしい。一日録りですか? ってことはほぼスタジオライブ的な演奏ということでしょうか。だとしたらなんとなく稠密に音を作るというよりは空気感があって聞き手をひきつける魅力もそこから来るのでしょう。
DELIRED CAMELEON FAMILY
DELIRED CAMELEON FAMILY LP/FRA/FRA EMI 2C06613087
DELIRIUM (Ita.)
DOLCE AQUA 71/CD/ITA/ITA FONIT CETRA CDM2025
*このサイケなジャケット、学生時代に某Sレコードで売っているのをみて欲しいと思っていたものの、つい買いそびれてしまったのを、よく覚えている。いまや大御所の歌手であるイヴァノ・フォサーティ在籍のこの一枚目は、何ともジャンル分けしにくい作品である。キーボードやフルートが入っているのだが、弾きまくり・吹きまくりというほどテクニカルでもない。プログレというには泥臭く、フォークロックというには風変わり、コンセプチュアル・プログレッシブ・ポップといったところか(なんだそりゃ)。でもとにかく、このシンプルなメロディがクセになる。ラストに追加収録のヒット曲 "JESAHEL" なども、なんとも覚えやすい曲だ。
LO SCEMO E IL VILLAGGIO 72/CD/ITA/ITA FONIT CETRA CDM2027
*フォサーティが抜けて、サックス&フルートのプレイヤーが加入。インストルメンタル主体の曲はプログレらしい仰々しさもあって、いかにも70年代の味わい。とはいえやはりあまりテクニカルではなく、歌モノの泥臭さ、イタリアモノの常だがドラムスのドタドタした演奏などは相変わらずでほほえましい?
DELIRIUM (Mex.)
DELIRIUM 85/LP/MEXICO/MEXICO ?
*こちらはメキシコのデリリウム。自主制作盤らしいが、けっこう有名なのは、バイオリン入りのテクニカルプログレとしての完成度の高さからだろう。演奏はしっかりしているし、プログレらしい緊張感もある。80年代半ばという時期には、こういう正統派的な音が貴重だったかもしれない。
DEMETRIO STRATOS ---> AREA Special
DEMIS ROUSSOS
ON THE GREEK SIDE OF MY MIND 71(12)/CD/GRC/GBR RPM RETRO915
*1971年にフランスフィリップスから発表されたソロアルバム。男声コーラスをバックに語りが入る一曲目から始まって、APHRODITE'S CHILD が "666" を出す前年で、これと VANGELIS の73年作 "EARTH" とを聴くと、APHRODITE'S CHILD のそれまでのアルバムと "666" との差異がよく納得できる。ということはつまり "666" や "EARTH" と通じるものがあるからで、後の彼のポップスとは異なる次元の音である。それはタイトル通り、ギリシアの軍事政権下からフランスにやってきて活動をしていた、彼らの引き裂かれたアイデンティティを補完するものなのである。
DEUS EX MACHINA
GLADIUM CAELI 90/CD/ITA/ITA KALIPHONIA KRC006
*セカンドアルバム。ヴォーカルはこの頃はほとんどヘビメタ。バイオリン入りのハードプログレとしてはなかなかの迫力。
DE REPUBLICA 94/CD/ITA/ITA KALIPHONIA KRC009
*高水準の演奏力、作曲力、構成力が存分に生かされ、バンドとしての稠密度が高まったとでもいうか、全体としてとてつもなく重厚な仕上がりですごい。ボーカルの歌い方も、前作がハードロック系だったのに、明らかにデメトリオっぽくなっているなど、アレアやアルティなどを思い出す。イタリアのアヴァンジャズロックの発展的後継作品。ブックレットのアートワークも秀逸。
DIACRONIE METRONOMICHE 96/CD/ITA/ITA KALIPHONIA KRC014
*94年から95年にかけてのボローニャでのライブ。印象としては AREA と ARTI+MESTIERI を合わせたような感じだろうか。リズムセクションはスリリングでボーカルは強いしバイオリンは鋭いしギターは騒々しいし、緩急変化に富んだ楽曲も、もう最高。とにかくこのパワーとそれを支えるテクニックには、つい巻き込まれてしまう。
EQUILIBRISMO DA INSOFFERENZA 98/CD/ITA/ITA KALIPHONIA HRC02
*この迫力ある強引な演奏は、確かにイタリアのジャズロックの健在を知らしめる。バイオリンやブラスも攻撃的、ヴォーカルも相変わらずなので、ちょっと疲れるところもあるが、この存在感は強烈だ。
CINQUE 02/CD/ITA/USA CUNEIFORM RUNE159
*キュニフォームからのディストリビュートはバンドの国際デビューともいえるだけあって、充実した作品になっている。バイオリンもヴォーカルもさらに音が研ぎ澄まされた印象。複雑なリズムを刻みながら一糸乱れぬアンサンブルの快感はたまらない。このオルガンの音も、ハモンドマニアにはたまらないですね。
IMPARIS 08/CD+DVD/ITA/USA CUNEIFORM RUNE259/260
*久々の新作は、相変わらずのテクニックとパワーで、聞きごたえのあるジャズロックを楽しませてくれる。ただここまで来ると、ヴォーカルも含めてそつなくまとまった上品なアレアという印象で、どこかでもうひとクセ欲しくなる物足りなさはある。プラケースに紙スリップケースが付いているのかと思いきや、底辺部分がなくてノリで貼ってある。
DEVO
PIONEERS WHO GOT SCALPED - THE ANTHOLOGY 00/2CD/USA/USA WARNER ARCHIVES/RHINO R2 75967
*ディーヴォですからね、まるまる2枚。つい聴いてしまうのはヴィデオクリップが強烈だった "Whip it!" でしょう。今になって明らかとなった事実ですが、妻はこのビデオを見て(正確に言えば、このビデオを見る私を見て)婚約破棄を考えたそうです。テクノとアイロニーの最大限の結合体ですね。途中、危うく正統なテクノになりそうになって、しかしきちんと変態に立ち戻るあたりが泣かせます。やはりすばらしい。
LIVE 1980 05/DVD+CD/USA/USA TARGET VIDEO DR4442
*最初「絵が出ないじゃないか!」とあやうく返品しそうになったが、これ片面はDVDで片面はCDという規格(なのか?)。注意しましょう。さて最初のスターウォーズまがいの皮肉たっぷりのテロップが冗談じゃなくて泣かせる。ステージはさすがにチープな演出で、これまた後の時代に大きな影響を与えたであろうことは想像に難くない。ひきつり、とびはね、ギターは形がヘン。これだけ演奏がうまくてここまでヘンでいられるこのバンドのすごさを見せ付けられる。
DEVOGUE
DEVOGUE 97/CD/ITA/ITA CNI CNDL985
*アリーチェのプロデュースとエンジニアリング担当のメッシーナ&ピスケトラのユニットによるアルバム。二人のやりたいスタイルを徹底させたと言うことだろうが、アンビエント風の仕上がりは他の仕事に比べてやや印象が薄い。とはいえアリーチェやカミサスカが参加していて、特にアリーチェファンにとっては聞き逃すわけにはいかない作品ではある。
DICE
THE FOUR RIDERS OF THE APOCALYPSE 78/CD/SWE/JPN BELLE ANTIQUE 9225
*ベルアンティーク発掘の北欧プログレユニット、ダイスのセカンド。ds, key, g, bs の構成でオールインスト。あまりにも堂々とプログレの正道を行く作品であり、このキーボードの音を聴いてしまったら、名盤といわざるを得ないでしょう。イエス、GG、クリムゾンなど、往年の名プログレバンドのイディオムに満ちていながら、独自の構成美を実現している。
DIEGO DE MORON
DIEGO DE MORON 77(05)/CD/SPA/SPA FONOMUSIC 5046771612
*デジパック再発シリーズの一枚。トリアナとグラナダという二大スパニッシュ・プログレグループが努めるダイナミックなバックの演奏も聞き物とはいえ、あくまで主役はディエゴのスパニッシュギターで、私はスパニッシュギターのことはまったく知らないが、演奏がとんでもなくうまいということ、それにこの一曲一曲がとにかくエキゾチックに聞こえて、というのは曲の展開が意表をつくからなのだが、なんとも魅力的、刺激的。もっとも濃厚なスパニッシュプログレの一枚。
DIFICIL EQUILIBRIO
TRAYECTO 00/CD/SPA/FRA MUSEA FGBG4344.AR
*どういうバンドなのか全く知らないのだが、クリムゾン的な重厚ミニマルな響きとくっきりとしたアンサンブルを構成する確かな演奏で、意外なほど本格的なヘヴィ・プログレにびっくり。スペインのクリムゾンなんて言っちゃって良いかな? 私には最近のクリムゾンよりかっこよく聞こえる。
DIK DIK
SUITE PER UNA DONNA ASSOLUTAMENTE RELATIVA 72(03)/CD/ITA/ITA BMG 74321988532
*イタリアBMG紙ジャケシリーズの一枚。裏側が観音開きになっています。ディクディクは「夢のカリフォルニア」や「セイリング」のイタリア語カバーがヒットして以来いまだに現役のビートポップバンドというべきでしょう。この盤はフンカムンカのゲスト参加もあって、たっぷりこってり聴けるキーボードのアレンジや、トータルアルバムの凝った構成から、プログレとして評価されますが、やはり真骨頂はこの美しく滑らかなメロディラインとヴォーカルにあります。この時期のこの種のバンドとしては、演奏もかなり手堅く、それがまた曲を良く引き立てているのでしょう。聴き心地のとてもよい、しかし工夫に富む楽しみのあるアルバムだと思います。
VOLANDO 76(03)/CD/ITA/KOR M2U 0001
*韓国M2Uの紙ジャケリマスターシリーズ。ジャケットの美しさが十二分に再現されている。中身のほうは、演奏のうまさはいうまでもなく、音作りの工夫もあるものの、まあこれはプログレの流れで聴くのはちょっと厳しいかもしれない。「セイリング」で始まって「夢のカリフォルニア」で終わるポップアルバムである。
LIVE 96?/CD/ITA/ITA DURIUM CDUL217
*60年代半ばより活動する超ベテランバンドのライブ。ビートポップからちょっとプログレに寄り道したものの、今ではポップなオヤジバンド。私としては何曲かのモゴル&バッティスティの曲目当てなのだが、何せイタリア語カバーものが「夢のカリフォルニア」に「ワイト・イズ・ワイト」に「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」に・・・締めは「青い影」だ! うーむ、イタリアン団塊世代オヤジ(いるのか?)向け洋楽カラオケのような選曲で、たっぷり70分20曲入りのお買い得盤、暖かい雰囲気のライブはBGMにどうぞ。
DINO SARTI
DINO SARTI 77(10)/CD/ITA/ITA UNIVERSAL 0602527444802
*THE UNIVERSAL MUSIC COLLECTION シリーズ、"ETHNO FORK ITALIA GLI ANNI '70" からの一枚。語り調の曲が多く、サッカーの応援歌?みたいな曲もあったり(ボローニャボローニャと歌って歓声がはいっていたりするのでたぶん、、、)、男女の語り合いみたいな曲もあったりで、これはこれで面白いのだけれども、曲調が「いわゆる民族風」には感じられない。一曲目はブルースだし。やはりこのシリーズになると、歌詞が分からないのは、感想を書くにしても致命的かもしれない。
DIROTTA SU CUBA
NONOSTANTE TUTTO... 96/CD/ITA/DEU CGD 0630 15135 2
*グループ名はキューバへ向かえ!というような意味? 何かの引用? といっても特にカリブな音なわけではなく、聴いている限り女一人男二人のヴォーカルグループが、ビッグバンドをバックに、明るく元気に歌っているといったところ。なかなか上手いし、曲も良いのだが、リードヴォーカルの女性はあまり声量がある感じがしないので、こういう方向が合っているのかどうか分からない。歌詞が分かれば違う感じがするのかもしれないのだが。
DISCUS
...tot licht! 03/CD/IDN/JPN INTRAPID - GOHAN GPCD1001
*ディスクスはインドネシアのプログレバンドで、これが2作目ということである。この盤はインドネシア盤の日本国内ディストリビュート(ゴハンレコード)で、ボーナス入り。またリンクページにある「阿呆船」の尻さんによる詳細なライナー付き。さて中身だが、たとえば一曲目、最初の歌?で一瞬腰が引けるが、突然テクニカルなジャズロックになだれ込み、途中ガムランな響きすら巻き込んで、最後に同じ歌?メロが聞こえてきたときには、完全にしてやられたというか、このバンドのファンになってしまっている。どこをとっても演奏力も作曲力も申し分なしで、そこにインドネシアの極彩色の民俗性が溶け合っているのであるから、これほど豊穣な音楽もなかろうという気にさせられる。すばらしいです。だまされたと思って聴いてみてください。
DIVAE
DETERMINAZIONE 95/CD/ITA/ITA PROGRESSIVAMENTE EPSILON GMP001
*テクニカルプログレの王道を行く、凄腕バンド。スリリングで緻密に作曲された曲を、センスのよいアレンジと抜群のテクニックで演奏する。特にドラムスとベースがカッコいいので、イタプログとしては突出して聴こえる。シンセやオルガンの音はもろ70年代を意識していると思う。出番の少ないヴォーカルがいまいち凡庸に聞こえるほど、演奏力は高いと思う。90年代の音で70年代風のプログレプログレしたプログレ(笑)を聴きたいときにはお勧めの一枚。
DJABE
TANCOLNAK A KAZLAK 03/CD/HUN/HUN GRAMY GR039
*ハンガリーのジャズ系ワールドミュージックのバンドらしい。ブラスやバイオリンが入って、テクニカルな演奏がすばらしい。バンドのギタリストであるEGERHAZI ATTILAの父であり画家であったEGERHAZI IMREに捧げられたアルバムで、カラーのブックレットが画集になっていて、目と耳で楽しめる。
DOCTOR NERVE
DID SPRINTING DIE? 90/CD/USA/USA CUNEIFORM 55002
*アメリカのレコメンというかニューヨークのアヴァンギャルドの凄い存在感を感じさせるバンド。リーダーの Nick Didkovsky が開発した音楽記述言語で作曲されたという曲と、ニッティング・ファクトリーでのライブで構成された3枚目のアルバム。バンドとしてはギター、ベース、ドラムス、ヴァイブに管が3本とパワフルそのもの。ザッパ、ヘンリー・カウ、ピッキオ・ダル・ポッツォなどを思い出させる強烈な演奏力と奇矯な感覚と複雑な構成が、圧倒的な説得力で聞き手をねじ伏せてしまいます。「負けたッ!」と叫びたいとき(ってどんなときだ)にはもう絶対におすすめです。
DONATELLA BARDI
A PUDDARA E UN VULCANO 75(10)/CD/ITA/ITA BTF VMCD146
*クラウディオ・ロッキやアルベルト・カメリーニのアルバムに参加していた女性ボーカリスト。1999年に亡くなっている。こんなソロアルバムがあったとは。3面見開き紙ジャケットのアートワークも楽しく、解説のブックレット付き。やや低めだが力みのない声で、ギターを弾きながら歌う。フォークタッチの曲が多いが、バイオリンが入ったり、ロック調のリズムもあったりで、メジャーな曲調なので楽しく聴ける。
DONELLA DEL MONACO
SCH&OUmlNBERG KABARETT 79(07)/CD/ITA/JPN UNIVERSAL POCE1192
*オパス・アヴァントラのヴォーカルで、ソロも何作かあるが、クランプスに残したこれは二枚目に当たる。これまでオリジナルLPのバージョンが公式にCDになったことがない(あるのは別テイク)ということで、今回のクランプス紙ジャケシリーズではとりわけ注目の一枚。主としてピアノをバックにベルカントのヴォーカル。リマスターとのことだが、音質があまりよくないのがかえって昔風の雰囲気が出ている。
CHANSONS SATIE 97/CD/ITA/ITA OPUSAVANTRA OPUS071
*オパス・アヴァントラのヴォーカル、ドネッラと、ピアノによる、サティの小曲集。ドネッラはひたすら美しく透明なソプラノで、あまり前に出てくる音ではないので、サティはたいそう上品に、結晶のように純粋に聴こえる。
DRUPI
DRUPI 82/LP/ITA/ITA FONIT CETRA LPX103
*DRUPIの作品を聴くのは初めてだが、何とこのアルバム、バックはもちろん作詞作曲のかなりの部分にアレンジもニュートロルスなのだ。DRUPIの歌は、やや渋めだが熱のあるもので、ニュートロルスのヴォーカル入れ替えたようなアルバムと言ってもよいくらい。だからアルバムとしてはよくできていて聴き応え十分だが、DRUPIがどんな歌い手なのかは、もっと他の作品を聴いてみないとなんともいえない。
DUNWICH
IL CHIARORE SORGE DUE VOLTE 95/CD/ITA/ITA PICK UP PKPROG1903
*バンド名はラブクラフトの小説に関係あり? ということで、ゴシック・シンフォとでも言ったらよいのだろうか、かなり個性的。キーボード、パーカッション、女性ヴォーカルの3人に、古楽と弦楽の10人ほどのバックや、ギターなどのサポートが加わる構成で、厚みのある演奏、ドラマチックな展開、空気感の強い音響で中世風のメロディを歌う。一聴の価値あり。
DUO SONARE-->MIKE OLDFIELD Special

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