- BADGER
- ONE LIVE BADGER 73/LP/GBR/JPN WARNER P8343A, (04)/CD/GBR/JPN ARCANGELO ARC7039
*イエスを脱退したトニー・ケイのバンド。ハモンドがいい音出してて、けっこう好きです。 P. S. この紙ジャケCDが出たとき、買うか買うまいか迷った。かつて一曲目はレコードが擦り切れるほど聞いたのだ。73年ってことは中学生だよ聞いていたのは。ロジャーディーンのジャケットもよいけど、・・・高いなあ。見送った。そのうち新品を見かけなくなり、中古をプレミア価格で見かけた。こうなると、もう手が出ない、と自分で納得・・・できていたはずだった。ところが今になって、滅多に寄らない店に寄って、未だに定価で売られている新品を目にしたらもう駄目だ。油断した。買っちまった。念のためディスクユニオンのサイト見たら「在庫あり」だ。やられた。でもまあやっぱりこの「運命の轍」いいなあ。ライブだからか演奏はやや荒いんだけど、メンバーがみんな熱い。ワダチってコトバは確かこのとき覚えたんだ。中学生だったんだよなあ。
- baG
- SOUDAIN, L'ELEPHANT... 92/CD/FRA/FRA MUSEA FGBG4079.AR
*妙な表記なのだが、さらにジャケットのデザインでは b*a*G である。Gabriel Yacoub による意味深な賛辞つき。まったく知らないバンドなのだが、聴いてみたらすごく良かった(だから中古盤漁りはやめられない)。派手ではないが非常によく練り上げられた、90年代のプログレッシブ・ジャズロック。サックス&クラムホルン奏者を含む5人組。このサックスがまた超絶モノで、もちろん他のメンバーも相応にうまくて、テクニカルなスリルが味わえるのだが、ヨーロッパサウンドとしての洗練が果たされながらも、地中海的あるいはゲルマン的な香りが旋律や音色に残っている。
- BALENTES
- BALENTES 03/CD/ITA/ITA BTF VMCD080
*女声によるトラッドの地声コーラスやジャズヴォーカルが、格調高いアコースティックなバックにのって繰り広げられる。トラッドとしてはブルガリアンヴォイスやヴァルティナを思わせるところもあるが、ジャズ色も濃いのでかなり洗練されていて、受け入れられるリスナーの幅は広そう。何気なく聴いているうちにまた聴きたくなるようなアルバム
- BALENTES 04/CD/ITA/ITA BTF VMCD090
*シングルヒットしたらしい"CIXIRI"を加えたニューバージョンということだ。
- BALKAN HORSES BAND
- CONTACT PART ONE 03/CD/BGR/BGR UBP 044
*ブルガリア、クロアチア、マケドニア、セルビア、ルーマニア、ギリシア、トルコのミュージシャンが集まったバンドで、2001年にブルガリアにある古代遺跡で録音されたライブ。ビデオも出ている。東欧の民族系ジャズロックの超一流どころが集結といった趣。超絶テクニックで突っ込むのではなく、それぞれの個性がぶつかり合って陰翳の深いいい味になっている。
- CONTACT PART TWO 04/CD/BGR/BGR UBP 048
*引き続きパート2。一曲目の女声ヴォーカルの曲の呪術的な香りがなかなか。
- (IL) BALLETTO DI BRONZO
- YS 72/LP/ITA/JPN POLYDOR 23MM0149
- TRYS 99/CD/ITA/ITA MELLOW MMP367
*バレット・ディ・ブロンゾの再結成ライブ? どうやらリーダーのキーボードに、DIVAEのドラムとベースが参加したということらしい。オルガンギンギンのハードプログレでかっこいいです。
- BAMBI FOSSATI & GARYBALDI
- BAMBI FOSSATI & GARYBALDI 90/CD/ITA/ITA ARTIS ARCD014
*70年代にはイタリアのジミヘンとも言われたらしい Bambi Fossati のバンドの再結成アルバム。プログレ色はないが、キャリアを感じさせる達者なブルース・ロックは魅力的。重いヴォーカルと速弾きのギターが聴きモノ。
- LA BAMBOCHE
- QUINTESSENCE ??/CD/FRA/FRA HEXAGONE 193.772
*バンボシュが何枚のアルバムを出していたか知らないのだが、このシリーズはベスト盤のはず。エグザゴンというとマリコルヌやコリンダが思い浮かび、バンボシュは地味なイメージかもしれない。しかししみじみ聴くとこれが素朴でなかなかよいのだ。初期マリコルヌに近いひたすらにトラディショナルでアコースチックな音に、歌は男声のみ。
- BANCO DEL MUTUO SOCCORSO
- BANCO DEL MUTUO SOCCORSO 72(03)/CD/ITA/JPN BMG BVCM37421
*なんとなく聴かず嫌い?で来たが、貯金箱ジャケットの忠実な再現につられて、ついに買ってしまったバンコのファーストアルバム。幕開けはSEに飛び交うフルート、コーラス、そして語り。一転してアップテンポのロックンロールナンバー。PFMのランゼッティほどではないのだが、私にはちょっと苦手なディジャコモの個性的なヴォーカル。V.ノチェンツィの緻密な作曲と緩急自在のドラマティックな構成。ツインキーボードを前面に打ち出したスリリングな演奏の聴き応え。イタプログの醍醐味をファーストアルバムでみっちりと詰め込んでしまったという意味では、さすがにPFMと並び称される名バンドである。
- DARWIN! 73/LP/ITA/JPN KING
*最初に買ったバンコはなぜか "As in a last supper" だった。あまりピンと来なくて人にあげてしまい、それ以来聴かず嫌い?だった。"Banco"を購入したついでに、昔のキング盤のLPが美品ながら格安で落ちていたので、比較のため購入してみたら、なんだ、けっこういいじゃん(笑)。いかにも70年代風のテクニカルなキーボードプログレですね。当時聴いていたらはまったでしょう。ヴォーカルは今一つピンと来ないが。それにしてもライナーのマンティコア盤への評価はケチョンケチョンですなあ。まあ私も一時期はイタリアのバンドが英語で歌っているというだけでダメじゃんと思いがちであったが。今聴き比べると、私にはどちらも良いと思える。それはそうと、一曲目の "L'evoluzione"の訳は「革命」ではなくて「進化」じゃないんでしょうか。アルバムも "Darwin!"なんだし。
- IO SONO NATO LIBERO 73/LP/ITA/JPN KING GXF2054, (03)/CD/ITA/JPN BVCM37422
*ファーストのツボジャケ再現に負けない、こちらは扉ジャケ再現。キーボードのみならずギターも二人体制となり、精緻に刻むドラムスやパーカッションも含めて、テクニカルで堅固なアンサンブルを聞かせる。プログレッシブなキーボードのうなりと繊細なピアノやギターの響きの対照もすばらしい。多用されるジャズ系のコードやリズム、歌詞の影響もあると思うが、全体を覆う雰囲気は陰翳に富み、今改めて聴くとその深さにはまり込む。ドラマチックな名盤。
- BANCO 75/CD/ITA/JPN VICTOR VICP-60815
*かつてPFMと共にマンティコアレーベルから世界発売された英語盤。実はこの作品、私は当時買わなかった。あまりお金がなかったせいもあるが、このジャケットがどうも・・・。なるほどフォトアートとして今になって見れば味わいもあるが、当時はさすがに買う気にならなかった。このアルバムだけの曲や再演曲などもあるようだが、アレンジが派手だったり英語詞が多いなど英米向けを意識しているからか、マニアには評判が良くなかったようだ。しかし構築美と哀愁味が合わさった独特の演奏が、今聴いても感動的かつスリリングなレベルに磨かれている感じで、K2マスタリングの成果もあってか音も切れ味がよく、四半世紀前の作品には思えない。私のようなバンコ初心者はもちろんだが、当時バカにしていた人もあらためて買って聴いてみたら如何でしょうか。あの当時、このアルバムがPFMのように繊細美麗なジャケットで発売されていたら、私のプログレリスナー遍歴?もちょっと違う方向に・・・いや、行きつくところは大して変わらないか(笑)。
- CANTO DI PRIMAVERA 79/LP/ITA/ITA RICORDI ORL8473
*これもそもそも廉価盤だけれど、さらに格安で落ちていたので拾ってきたが、初期作品のクラシカルだがどこかとらえどころのないイメージに比べ、このアルバムの明るさ、暖かさはたいへん気に入ってしまった。サックスなど管の響きがおおらかな地中海風メロディを引き立てている。ヴォーカルも、何となく頼りない感じがあまりピンと来なかったのだが、このアルバムの雰囲気だと独特の軽い甘さがうまく合って聞こえるから面白い。バンコはたった4枚しか聴いたことがないが、その中ではこれが格段に好みである。
- NO PALCO 03/CD/ITA/ITA SONY SAS5135072
*02年に GIANNI NOCENZI、PIERLUIGI CALDERONI、MAURO PAGANI、MORGAN らが参加して行なわれたライブ。パガーニのバイオリン目当てで買ったというのが正直なところで、そして確かにパガーニの入った "Canto di Primavera" はすばらしいのだが、全体にゲストを目立たせて演奏を際立たせるつくりではない。むしろ、ゲストを含めて、すべての曲において完成度の高さと迫力を両立させた、とんでもなく上質のプログレのお手本のような仕上がりなのだ。精緻なアレンジで聴かせるこれだけの水準の演奏を、ライブですんなり表現してしまうのだからすごすぎる。
- BARABAN
- LA SANTA NOTTE DELL'ORIENTE echoes of christmastime 96/CD/ITA/ITA ACB CD09
*北イタリア各地に伝承するクリスマスに関係する歌を集めたものだが、古いヨーロッパの伝統音楽、キリスト教のみならずさまざまな宗教や土着文化の影響に、積み重ねられた解釈が加わって、奥行きのある音楽が組みあがっていることがわかる。もちろん理屈はおいても、さすがベテランの民俗音楽グループ、アカペラもすばらしいし、イリアンパイプやブズーキをはじめ多くの楽器の演奏も楽しめる。英訳のついた詳しい解説と歌詞が参考になる。
- BÄREN GÄSSLIN
- MYTHOMANIA 82(99)/CD/GER/EU BMG 05472 77815 2
*なぜかプログレファンにも好まれているらしい、歌とリュート主体の古楽アンサンブル。ドイツ・ハルモニア・ムンディの40周年記念再発盤が出て、ようやく入手しやすくなった。40ページのカラーカタログ付き。典雅なメロディとトラッドな響きは、さすがはクラシックジャンル、完璧な技巧と良質の録音もあって、この上なく甘美。それにしても・・・なぜプログレファンに好まれるのか?
- BAZAR BLÅ
- TRIPFORK 00/CD/SWE/SWE XOURSE XOUCD130
*これは面白い! 次に何が出てくるかわからない、トラッドベースながらジャズでもないプログレでもないトランスでもない、しかもかなり(あまり誉めことばとしては使いたくないことばなのだが、敢えて)おしゃれな、無国籍ワールドのテーマパーク。NYCKELHARPA、BASS、PERCUSSIONの3人組なのだが、その構成からではこの厚みと変化に富んだ音は想像できないと思う。トラッドにそれほど抵抗感がなければ、絶対に聴く価値のあるアルバムだ。
- BEATRICE ANTOLINI
- A DUE 08/CD/ITA/ITA URTOVOX URTO08/03
*これは幻想的な作品だ。声の第一印象はサヴェイジ・ローズのアニセット。なぜか英語だ。アレンジが凝りに凝っていてシアトリカルな展開。サウンドメイクはオルタナっぽい感じ。不思議系ロリータ・ヴォイスを聴きたい人にはまずしっくり来ると思うが、プログレでもないしいわゆるポップスでもないし、既成のどのようなターゲットにも向かわない強烈な個性だ。インスト・パートも聞き応えがある。
- BEDFORD, NEWMAN, OLDFIELD
- VARIATIONS ON A RHYTHM OF MIKE OLDFIELD 95/CD/GBR/AUT VOICEPRINT VP191CD
*ヴォイスプリントお得意の発掘モノだが、未完成のセッションテープみたいな作品。
- BELLA BAND
- BELLA BAND 78/CD/ITA/ITA MERCURY 522 565-2(CRAMPS CRSCD 028)
*ジャケット写真からわけのわからないオッサンのバンドと勘違いしないように。ちゃんと長髪の(たぶん)ワカモノのバンドです。しかしこのバンドの不幸はクランプスレーベルに属したことだろう。テクニックも十分なのに、アレアやアルティが桁外れに凄いので、比べられると圧倒的に不利なのは致し方ない。センス的には、エレピやサックスの音のせいもあるかもしれないが、まじめになったピッキオダルポッツォのようなところもある。しかしそういうことを気にしないで聴き入っていると、程よい緊張感が心地よい、なかなかのジャズロックバンドなのである。
- BENITO LERTXUNDI
- ZUBEBOA-ASKATASUNABEN SEMEEI 77/CD/SPA/SPA ELKAR KD-683
*LPでは二枚組、初期の2in1CDではカットされていた曲もあったが、このデジパック仕様は完全版とのこと。4作目にあたるこの作品は、アコースチックな楽器を中心にたおやかにハーモニーが広がる、奥行きのある音も非常に魅力的で、バスク地方の民族色が強く出ているらしい歌が心地よい。
- ALFABIZKAR 81/CD/SPA/SPA ELKAR KD-47/48
*もともとLPは二枚組みで、このCDはカットされた曲があるらしい。最近再発されたのは完全版らしいのでおすすめ。とはいえこの盤でもまずは20分あまりの作品から始まる。ストーリーのあるトータルアルバムのようで、語りもあって意味がわからないのは痛いが、アコースチックな演奏とコーラスの端正さが美しく、静謐さと物悲しさが漂う。
- GAUEKO ELE IXILEN BALADAK 85/CD/SPA/SPA ELKAR KD81
*6作目らしい。単色で本人の顔アップという、あまりにもそっけないジャケットだが、クラシカルなバックも美しく、いつもの哀愁漂う優しいメロディ、色彩感あふれる作品になっているように思う。OLATZ ZUGASTIという人の参加によるデュエット曲 "Gaua Eta Ni" が甘く切なくてよい。
- BENJAMIM TAUBKIN
- A TERRA E O ESPACO ABERTO 00/CD/BRA/JPN BOMBA BOM22118
*ピアニストのアルバムです。ブラジル音楽で、これは私はまったく素人なのでどういうジャンルだとかまったくわかりません。ショーロとかとは違うんだろうな。やっぱジャズなのかな。なぜこのアルバムが唐突にここにあるかというと、だいぶ前にタワーかどこかの試聴コーナーで聞いて気に入っていたのを、先日格安中古盤で見つけてしまったからなのです。まずジャケットがよい。というか、子どもの写真にワタシは弱い。空気感のある美しく静かにさざめく曲。タルいだけの癒し系ではかえってイライラするワタシですが、これはとにかく和めます。ちょっと疲れていますねワタシ。
- BENNY ANDERSSONS ORKESTER
- BENNY ANDERSSONS ORKESTER 01/CD/SWE/SWE MONOMUSIC MMCD017
*アバのメンバーとして有名なベニーは、アバ解散後もずっと作曲家として活躍し続けているとのこと。この作品はタイトルどおりオーケストラを率いてのアルバムだが、内容的にはトラッド風軽音楽といった趣。これがなかなか評判がよいのだが、どうもよく分からなかった。
- BENOIT WIDEMANN
- STRESS! 77/CD/FRA/FRA MUSEA FGBG4238.AR
*ファーストソロ。マグマに加わっていたころはまだ10代だったのですね。この作品も彼がまだ20歳。瑞々しさはもちろん、ゆったりとした曲には不思議な落ち着きすら感じられて、フランスらしい映像的な音作りに感服します。
- TSUNAMI 79/CD/FRA/FRA MUSEA FGBG4271AR
*マグマのキーボード奏者の、たぶん2枚目のソロ。浮世絵風の津波に、リゾートの老若男女有象無象魑魅魍魎?が追いかけられているジャケットの絵が楽しい。面子はブノアとその従兄弟のジャンピエール・フォーキイのキーボード、セカレリ兄弟のパーカッション、ダラネーズ(と読むのか?)父子のサックスとベースなど、なんとも家族的。いずれもすばらしいテクニックとさすがに息のあったアンサンブルを披露する。2曲目のギターは VERTO の人だ。マグマのようなおどろおどろしさはないが、曲作りやアレンジのセンスの良さは共通しているから、それほど聞き手を選ばず楽しめる作品だと思う。軽妙なマグマ。かっこいいです。
- BLOCCO MENTALE
- POA 73/CD/ITA/ITA VINYL MAGIC VM032
*思わせぶりなオルガンにメロトロン、ヒラヒラしたフルートにヤクザなサックス、ペンペンベースにドタバタドラム、イタリア語の男声ヴォーカルに女声?コーラスなどなど、もうこれは黄金の70年代イタプログ定番の音が詰め込まれている。PFMほどにはうまくないがジェントルジャイアントの影響は同様に感じられる凝った構成も。しょぼいジャケットデザインに退かず、聴いてみるべき一枚。
- BLOQUE
- HOMBRE, TIERRA Y ALMA 79/LP/SPA/SPA CHAPA HS35017
*出だしはジェントル・ジャイアントか(ガラスの割れる音)フランコ・バッティアートか(子供の声)と思っているうちに、雰囲気はイエスになる(声は違うが)。スペイン語のヴォーカルだが、演奏はブリティッシュ・プログレに近く、グラナダやトリアナとは違ってあまりスペインっぽくない。奇を衒うようなところがなく、正攻法で構築美を究めようとしているので、良質のプログレを聴いたなあという満足感は得られる。
- EL HIJO DEL ALBA 80/LP/SPA/SPA CHAPA LM1003
- MUSICA PARA LA LIBERTAD 81/LP/SPA/SPA CHAPA HS35048
- GRANDES EXITOS LP/SPA/SPA CHAPA HS35060
- BLOW OUT
- s/t LP/NOR/GBR COMPENDIUM FIDARDO10
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- BLU INDIGO
- FOR YOU 05/CD/ITA/ITA ELECTROMANTIC TJRS1968
*レーベルイメージからはちょっと意外なほど正統派の女性ジャズヴォーカルもの。アレンジもいたって素直で、アコースティックやわりとナチュラルなトーンのシンプルなバックに、温かみのある女声で歌われる英語の歌が心地よい。でもとても普通ですね。
- BLUVERTIGO
- ZERO 99/CD/ITA/NLD COLUMBIA COL 45071-2
*モルガンの手腕の凄さは、硬派の音なのに、イタリア語の妙に暖かなヴォーカルが被ってきて、しかしやっぱり出来上がりはクールになるところか。イタリアはテクノであれラップであれ、じっくりとイタリアンに仕上げてしまう、この懐の深さというか伝統の力がすごい。結果的にはこの作品も、どんなジャンルわけよりも「イタモノ」というしかないだろう。バッティアート、マウロ・パガーニが参加。
- BOB HUND
- BOB HUND 94/CD/SWE/SWE SILENCE SRSCD4723
*格安(250円)&ジャケ(かわいい)&レーベル(サイレンス)買い。ちょっと風変わりなパンク?だった。ペランペランした音のコードワーク中心のギターと、ちょっと調子が外れかかったヴォーカル、シンプルなリズム。ワタシの守備範囲ではないのだが、わりと面白く聴けた。
- BOGNAR SZILVIA - HERCZKU AGNES - SZALOKI AGI
- SZAJROL SZAJRA 07/CD/HUN/HUN FOLKEURO FECD035 (JPN/AHORA BNSCD8850)
*ハンガリーのベテラン女性ヴォーカリスト3人が集まって出した作品で、日本ではアオラがディストリビュート、日本語解説付きで、ハンガリーの言葉はあいかわらず全く分からない私にはありがたい。もともとついている美しいブックレットの歌詞もすべて英訳付き。ギター、笛、バイオリン、コントラバス、打楽器と純アコースティックでトラディショナルな伴奏に、素朴な愛の詩が美しい地声の掛け合いで歌われる。お馴染のブルガリアンヴォイスよりも繊細で、3人それぞれの声質で歌われる分、それぞれ自分に歌いかけられているようで、なんかすごくもてているような妄想に駆られてシアワセである。バカだけど。
- BOOT
- VIRVLA 99/CD/SWE/USA NORTHSIDE NSD6039
*ヘドニンガルナの打楽器と弦、スウォップのフィドラーによるプロジェクトで、3人のダンサーとのパフォーマンス。ヴィデオトラックの映像を見ると旋回ダンスだ。これがたいそうカッコイイ。アコースティックでトランスな舞踏音楽は、呪術性は薄めだが陶酔感はなかなかのもの。
- BOOZ --> EMMANUEL BOOZ
- BRAND X
- LIVESTOCK LP/GBR/GBR CHARISMA CLASS5
- BRIAN ENO & DAVID BYRNE
- MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS 81/LP/GBR/JPN PHONOGRAM 25PP13
*これは傑作です。ミニマル風(でもかなりダイナミックでもある)の演奏と、さまざまなコラージュを重ね合わせています。昨今サンプリングは流行ですが、このような革新性と音楽的深みをもった作品がどれほどあるのでしょうか。
- BRUFORD(, BILL)
- FEELS GOOD TO ME LP/GBR/JPN POLYDOR MPF1130
*ジャストビートで乾いた音を叩き出すブラッフォードのドラムスは大好き。このグループはデイヴ・スチュワートのキーボードだし、独特の疾走感があってかなり楽しめた。
- ONE OF A KIND LP/GBR/GBR POLYDOR POLD5020
- THE BRUFFORD TAPES LP/GBR/CAN POLYGRAM BRUBOOT28
- GRADUALLY GOING TORNADO LP/GBR/JPN POLYDOR MPF1293
- ROCK GOES TO COLLEGE 06/DVD/GBR/GBR VOICEPRINT BBWF008DVD
*42分という短いビデオだが、79年の驚きの映像で必見。何せメンバーが Bruford, Stewart, Berlin, Holdsworth 、しかもゲストに Annette Peacock がヴォーカルをとるのだ。しかも映像も録音も、発掘モノ的ではなくプロフェッショナルで、超絶プレーヤたちの手元がばっちり。特にマルチキーボードを軽やかに操るデイヴスチュアートがこれだけ拝めるのは感動というほかはない。
- BRUFORD'S EARTHWORKS
- DIG? CD/GBR/JPN VIRGIN VJD32217
- BUGGLES
- THE AGE OF PLASTIC 79/CD/GBR/JPN POLYGRAM PHCR4861
*今更ですが・・・バグルズです。超有名な「ラジオスターの悲劇」も大好きですが、泣きの名曲「エルストリー」のコード進行などもろに好みです。曲がよいのでいつまでも飽きません。やがてホーンとダウンズはイエスに合流して散々な目に遭ってしまうわけですが、その後の活躍ぶりは言うまでもありません。エレクトロポップの先駆けですが、今聴くとフォロワーたちに与えた多大な影響を思い知らされます。トレバー・ホーンの才能恐るべし。
- BURNIN RED IVANHOE & POVL DISSING
- 6 ELEFANTSKOVCIKADEVISER 71(00)/CD/DNK/SWE UNIVERSAL SONET 159633-2
*デジタルリマスター再発シリーズ。スリーブは四つ折で、開くとオリジナルジャケットの表紙が大きく楽しめる。中身はさすがに時代がかってはいるものの、サックスやバイオリン、生ギターにハーモニカなどという組み合わせも出てきて、サイケデリックなフォーク、ジャズ、ロックのいろいろな要素が奔放にちりばめられていて面白い。バンドは再結成されているらしい。
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