GARMARNA Japan Tour 2002.11.24 KICHIJOJI STAR PINES CAFE
 ガルマルナの来日公演に行ってきました。2002年は、PFM、ホルメル、そしてこのガルマルナと、「まさか!」というような来日公演があって、出不精のワタシがいずれも足を運ぶという異常事態。このガルマルナは、その締めくくりです。
 会場の吉祥寺スターパインズカフェは、カフェなのだから当然?椅子席で、まず一安心。終わってからはじめて気がつくのですが、音響はすごくよいです。聞き苦しさをまったく感じませんでした。狭いわりに天井が高いからかもしれません。客席にはおなじみT氏はじめ、何人かの大先生をお見受けする。暗いステージに、そろそろメンバーが現れてはチューニングしたりセットを確認している。と、近くの]氏(特にイニシャルも秘す)、「あの子がエンマですか? *お下げ*でしたっけ?!」知りませんよそんな・・・。
 オープニングアクトに沙弥音(しゃみおん)という日本人の三人組が登場。尺八とギターと、もう一人は太鼓のようなタンバリンのような打楽器。これが凄い音がしてびっくり。とにかくワタシはでかい太鼓を鳴らしながらミニマルに?盛り上がるのは無条件に好きなので、こういう音を聞くとわくわくします。幻想味のある曲よりは、激しく狂おしい曲が、より好みに合いました。
 さあて! いよいよガルマルナ! もちろん、生で Emma 様を拝見拝聴できる、というもう最大の意気込みですから、いきなり感動です。だって、*お下げ*に手形つきTシャツにローライズジーンズですよっ!!! 終始素朴な笑顔、かわいい、というようなお歳ではないはずですが、・・・かわいいです、ハイ。そして、ほとんど直立不動の姿勢で湧き上がると言うか巻き上がるとでも言うか・・・あの透き通った、しかし力のみなぎった美声。やがて驚異的な声量、正確さでウルトラハイトーンが放たれた瞬間、死ぬほど生きててよかったという(分かりにくいですがまさにそんな感じ)感動が全身を満たします。
 バンドの音は、はっきりエレクトリックでした。ドラムセットがそもそもエレクトロニックで、しかもシークエンスも多用していましたし。最新アルバムにせよ近作にせよ、この路線で来ているのでまあ予想はしていましたが、もっとアコースティックな音もほしかった気はします。しかしまたその分だけ、シークエンスの入らない時のバイオリンやエンマのヴォーカルがぐっと引き立ったのも事実ですが。セットリストが書けないのはいつものことですみません。大体メンバーの名前だって読めないくらいで、曲名覚えていません。後半、バイオリンやハーディガーディは迫力で押し捲り、アンコールには沙弥音も加わってのソーラン節も出てきたのには驚きましたが、なかなかの聞き物でした。
 サイン会もあって、ダブっちゃうんですが最新アルバムを買って、全員のサインをもらいました。みんなかっこいいです。間近で見るエンマ様まぶしかったです。帰りの道々、同行した諸先生方は皆さん、すっかり閻魔崇拝者になっておられました。その後の顛末はBBSをご覧ください・・・。しかしバンドのこれからの展開は気になります。ヘドニンガルナは最近作では音の方向を変えました。エンマはトリアケルというトラッドプロジェクトと掛け持ちしていますが、ガルマルナはどこへ行くのか。次の作品の変化というか発展に期待しつつ。